35年、ピアノを教えること。
26年、学校で音楽を教えること。
長く教えてきたからこそ、
「ここだけは譲れない」と思うことが3つあります。
ピアノを習うなら、ただ曲が弾けるようになるだけではなく、
教室を辞めた後も、
これが出来たら人生が豊かになる。
音楽のある生活をしてほしい。
それが、今の私のレッスンの軸です。
レッスンで曲が弾けるようになることより、家に帰ってから、自分で楽譜を読んで練習できること。
それをとても大切に、オリジナル教材を作成し、様々な視点から「読む」ことができる工夫をしています。
・導入期は「音符カード」を使い、一音ずつ確実に読めるように。
・まだ文字を読まない幼児には、音符シールや磁石を使い、「貼る・置く・弾く」。
・学習している音域に合わせたカードを使い、ト音記号・ヘ音記号を行き来して読めるようにします。
・アプリやカードを用いた「今日のお菓子チャレンジ」には合格点が出るまで根気強く取り組みます。



「今日もレッスン楽しかった」と思えることを大切にしています。
ただ曲を間違えずに弾くことだけではなく、音色や表現を工夫したり、誰かと音を合わせたり。
クラシックを土台にしながら、その子が好きな音楽も取り入れ、音楽そのものを楽しむ経験を広げていきます。
・導入期から2台ピアノで連弾し、「一緒に音を合わせる」楽しさを体験します。
・やさしい曲でも、ただ正しく弾くだけではなく、やさしい音、ガラスが割れるような音、花びらを飛ばす強い風、心地よい弱い風など、さまざまな音色をつくり分けます。
・曲の終わりも、ただ小さくするのではなく、「風船が遠くへ飛んでいって、やがて見えなくなる」ように。 音の行き先まで想像しながら、音で景色を描きます。
・ピアノランド卒業後は、好きな曲をその子の力に合わせてアレンジ楽譜を作成し、2台ピアノや連弾で一緒に演奏することもあります。




同じ宿題を出しても、できなかった理由は一人ひとり違います。
レッスンでは「なぜできなかったの?」と責めるのではなく、どこで困ったのか、何が難しかったのかを一緒に探します。
「この曲は好きじゃない」「難しすぎる」も言える雰囲気をつくり、その日の様子や気持ちも見ながら、次の一歩を考えます。
・レッスンでできたことをそのまま「弾いてきて」ではなく、一人で再現できる形まで細かくして宿題にします。
・「右手をここまで」「左手は和音で」「ドレミで歌うだけ」など、その子に合わせて練習内容を具体的に「練習日記」に記します。
・できなかった時は、アプリを使う、手拍子で読むなど、別の方法からできる道を探します。
・知らない曲で気持ちが向かない時は相談しながら曲を選び、必要に応じてその子に合った難易度の楽譜を作ります。


